子宮がん検診に関するご質問
Q.
検査で痛みはありますか?

A.
個人差がありますが、ほとんど痛みは感じません。細胞診(Papテスト)という 子宮頸がん検診は、5分程度で終わります。子宮頸部の粘膜を、小さなヘラやブラシなどで軽くなでるようにして細胞を採取し、HPVが感染している場合に現れる異常な細胞の有無を顕微鏡で調べます。
Q.
子宮頸がんにならないために何かできることはありますか?

A.
子宮頸がんは予防ワクチン接種と、1~2年に一度の定期的な検診の受診で予防できます。
Q.
ワクチンを接種すれば子宮がん検診の受診は必要ないですか?

A.
予防ワクチンの接種で、子宮頸がんの原因の多くを占めるHPV 16型とHPV
18型の感染を防ぐことができますが、このワクチンは全ての発がん性HPVの感染を防ぐことができるわけではありません。子宮頸がんを完全に防ぐためには、予防ワクチンの接種だけではなく、定期的に検診を受けることが大切です。予防ワクチン接種後も、1~2年に1度は子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。
Q.
検診の結果が「要精密検査」でした。子宮頸がんということですか?

A.
検診の結果、精密検査が必要となるのは受診者の1%程度です。また精密検査を受けた人のうち、実際に子宮頸がんが発見されるのは一部で、「要精密検査」イコール「子宮頸がん」ではありません。検診の「細胞診」で異常な細胞が見つかった場合、細胞の様子をさらに詳しく調べるために精密検査が必要となります。
精密検査では、「コルポスコピー診」と「組織診」が行われます。
Q.
妊婦が受けてもよいのですか?

A.
妊娠してはじめて産婦人科を受診するということも多いことから、妊婦健診時に頚がん検診を行うことも大事です。かかりつけの産婦人科医にご相談ください。
Q.
妊婦に見つかったとき子宮は残せますか?

A.
検診で見つかる頚がんは大半が早期のがんで、とくにがんが粘膜表面だけにとどまる上皮内がんが主体です。子宮を残すことが可能な場合が多いです。
Q.
症状がある場合はどうすればよいですか?

A.
検診を待たずに、医療機関での診察を受けてください。次のような症状が1つでもある場合は要注意です。月経時以外の出血、茶褐色・黒褐色のおりものが増える、下腹部および腰の痛み、性交中の痛みなどです。
Q.
生理中ですが子宮頸がんの検査は可能ですか?

A.
生理中でない方が望ましいです。生理中は診察や検査が正しくできないこともありますので、正しい判定のためにはなるべく月経終了後3~7日の間に受診していただくのがよいと思われます。